スーファミソフトの電池交換方法

こんにちは、けんです。

日頃スーパーファミコン(SFC)のソフトで遊んでいると、困ったことが起きることが有ります。

その一つがソフトの電池切れ。

ソフトの電池が切れてしまうと、本体の電源を切る度にセーブデータが消えてしまいます。

RPGで遊んでいる内に電池が切れてしまったりしたら、目も当てられません。

そこで今回はSFCソフトのバッテリーを交換したいと思います。

SFCカセットは20年選手

今回電池を交換するのはスーパーボンバーマン5です。

スーパーボンバーマン5

スーパーボンバーマン5

このソフトは中古で最近購入したのですが、購入時から電池が切れており、セーブデータが残りませんでした。

wikipediaによると最後のSFCソフトが発売されたのが2000年。

しかし全盛期は1990~1996年位のようなので、大半のソフトが発売から20年以上経っているわけです。

手元にあるソフトで電池切れが確認されているのは、このスーパーボンバーマン5だけなのですが、他のソフトもいつ電池切れ=セーブデータの喪失が置きてもおかしくないと思われます。

現役で遊んでいる身としては深刻な問題です。

なぜ電池が必要なのか?

さて、セーブデータを保存しておくのに、なぜ電池が必要なのでしょうか?

答えは簡単。

SFCはSRAMという揮発性メモリにセーブデータが保存されているので、電源を失うとメモリが保持できなくなってしまうのです。

一方プレイステーションなどはメモリーカードというものにセーブデータを保存していましたよね?

プレイステーションのメモリーカードに入っているのはFlashという不揮発性メモリなので、中に電源となる電池は入っていませんし、本体から抜いてもセーブデータは消えません。

以上、余談でした。

電池交換に必要なもの

SFCソフトの電池交換に話を戻します。

ソフトの電池を交換するには以下のものが必要になります。

1.特殊ドライバー
2.コイン電池CR2032
3.コイン電池ホルダー
4.半田ごて
5.はんだ吸い取り線 or はんだ吸い取り器

1.の特殊ドライバーはSFCのソフトを開けるのに必要なものです。

こんな形

こんな形

SFCソフトにはラインヘッドネジという特殊なネジが使われているため、普通の+ドライバーなどは使えません。

ラインヘッドネジはSFC本体にも使われていますが、ソフトと本体ではネジ頭のサイズが異なります。

私は本体用とソフト用ドライバー2本セットをAmazonで1000円程度で購入しました。


先端の細いラジオペンチなどで強引に回すことも出来るかもしれませんが、数をこなすのであれば絶対にあったほうが良いです。

2のCR2032電池は100均でも売ってますね。

3はCR2032電池をソフト内に固定するためのホルダーです。

今回はuxcellの表面実装用CR2032電池ホルダーを使用します。


実際にSFCソフトに使われているものは「タブ付きCR2032」という電池なのですが、タブ付き電池はAmazonでも買えるものの少々お高いのと、メンテナンス性に欠けるので、今回はホルダー+電池で交換します。

4の半田ごては元々ソフトに付いているタブ付き電池を外す時とコイン電池ホルダーを取り付けるときに使います。

5はタブ付き電池を外すときに使用します。

今回はダイソーで見つけたはんだ吸い取り器(¥200)を試しに使ってみます。

goot(グット) はんだ吸取器 GS-108 日本製

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まずは電池を外そう

それでは作業に移ります。

まず始めに、SFCソフト前面下部にあるラインヘッドネジ2本を外します。

そしてソフト上部の爪を外すと、パカっとソフトが割れます。

パッカーン

パッカーン

中から出てきた基板の裏面に問題の電池が有りました。

電池を外す前に±がどちらに繋がっているか確認しておきましょう。

この場合は下の端子がプラス

この場合は下の端子がプラス

電池に付いている細長い金属がタブで、これを経由して基板に繋がっています。

試しに電圧を測ると60mV程度になっていました。

元々は3.0Vの電池なので、完全に電池切れですね。

電池切れ

電池切れ

新品は3V出てます

新品は3V出てます

ネットで見ているとこのタブを剥がして再利用している方を見かけますが、安心安全面であまりオススメできません。

確実な固定ができないので、使用中に外れることもありそうです。

ソフトから電池を外すには電池とは反対面から半田ごてをあてて、半田を除去します(2ヶ所)。

電池に熱を与え続けるのは危険なので、ささっと作業しましょう。

こいつ、吸うぞ!

こいつ、吸うぞ!

意外と100均のはんだ吸い取り器使えました!

半田が取れれば、タブごと電池が取れます。

電池ホルダーの取り付け

続いて電池ホルダーを取り付けます。

今回購入したホルダーは電極が寝ているタイプなので、電極をピンセット等で起こしてやります。

あまり力を掛けたり、繰り返し折り曲げていると、ポキっと折れてしまうので、慎重に作業しましょう。

端子が立った!

端子が立った!

いよいよ基板に実装します。

今回のソフトでは電池の+側が下側だったため、写真のような向きで取り付けました。

向きは重要

向きは重要

先ほど、ホルダーの端子を起こしたおかげで、基板側の穴にぴったり入ってくれました。

場合によっては端子が太くて穴に入らない場合があるかもしれませんが、その時は端子側を削るなど加工をしてください。

そして電池を繋げば完成!

セーブできるようになったか?

電池交換が終わったので、さっそくその効果を確認します。

しばらく遊んでみてセーブを行い、本体の電源を切り、カセットを抜いて、30分以上経ってもセーブデータが消えていなければ完成です。

今回は電池+ホルダー代で100円ちょっとで電池交換が出来ました。

半田ごての扱いに慣れている人であれば、交換も簡単です。

また、今回のように電池ホルダーを使えば、次回電池が切れても簡単に電池交換できます。
(次回は20年後くらいかもしれませんが、笑)

なお今回の方法では途中で電池を取り去ってしまうため、セーブデータは必ず消えてしまいます。

セーブデータを消さずに電池交換するには補助電源が必要です。

そのうちそちらの方法も試してみたいと思います。

この記事を書いた人

けん
けん
熱しやすく冷めやすく、さらに完全に形から入るタイプ。
電気回路を勉強中のへっぽこ会社員。


好きなレトロゲーム

【FC】テニス、バルーンファイト、ドラゴンバスター、ボンバーマン
【SFC】スーパーマリオワールド、エキサイトステージ、ドラゴンクエストV、VI、ファイナルファンタジーVI
【GB】ラクロアンヒーローズ、モトクロスマニアクス、魔界塔士Sa・Ga

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