Raspberry Pi 5 Starter Kitを使ってみる!【PR】

こんにちは、けんです。

VesiriさんからRaspberry Pi 5のスターターキットをいただいたので、この記事では内容紹介からSSHやVNCが使えるところまでセットアップしてみたいと思います。

ラズパイ遍歴

自分自身はRaspberry Pi 3Bからのユーザーで、3B+、4B、zero、zero2 W、pico、pico2と歴代のラズパイを使ってきています。
中でも一番使っているのがRaspberry Pi 3Bでタッチパネル付き液晶とUSBバーコードリーダーを繋げて”すいレジ”というPOSレジソフトを自分で作って、イベント出展時に使用しています。

すいレジについての紹介は趣味TECHさんのブログに掲載されています。

このレジは使い始めて6年経ちますが大きなトラブルもなく使い続けています。
イベント出展しているとこのレジに興味を持たれる方も多いです。

商品紹介

それでは今回いただいたキットを見ていきます。

User Manual


はじめてラズパイを触る人向けのマニュアルが付いています。

カラー印刷で日本語での記載もあります。
Raspberry Pi Imagerについても書かれています。

Raspberry Pi 5本体


本体はこんな感じで箱に入っています。
RAMは8GBです。

技適番号は箱に記載があります。

本体についての詳細は後程。

ケース


ケースは樹脂製です。
3段に分かれるタイプです。

micro HDMI to HDMIケーブル×2


Raspberry Pi 5には映像出力端子としてmicro HDMIのポートが2つありますが、周辺との関係から市販されているmicro HDMIからHDMIに変換するコネクタなんかは干渉して2個同時に挿せない場合があります。
付属ケーブルはそんなことなく2本同時に挿すことができるようになっているので、マルチディスプレイ環境で使うことができます。

アクティブクーラー


Raspberry Piは世代が進むごとに性能が上がり、それに伴い消費電力も増えています。
そうなると発熱も増えていきます。
3Bのころは気になるならヒートシンク貼ればよいくらいでしたが、5では基板上にファン接続用のコネクタが設けられ、アクティブクーラーを取り付けることができるようになりました。

アクティブクーラーは必須ではないと思いますが、Raspberry Pi 5の性能を活かすならばつけておいた方が良いでしょう。

micro SDカード


Raspberry Piは基本的にmicro SDカードにインストールしたOSから起動します。
このキットにはSandisk製の64GB micro SDカードが付属しています。

micro SDカードリーダーライター


micro SDカード用のリーダーライターも付属しています。
3Dプリンターユーザーならおなじみ「川宇」です。

ACアダプター


出力側がUSB Type-CコネクタになっているACアダプターです。

出力は5.1V/5.0AでRaspberry Pi 5の要求する5V/5Aを満たしています。

実際には5V/3A電源でも動くようですが、動作が不安定になったり、USBポートの電流が制限されたりするようです。
USBで5V/5Aというのは特殊なので基本的にはラズパイ専用電源になります。
汎用的な電源を色々試すより最初から要求を満たす電源が付属しているのは心強いですね。

ラズパイをこれまで使ってきた人が追加でRaspberry Pi 5を買う場合でも電源、アクティブクーラー、ケースは買い替えることになると思いますので、必要なものが揃っているこのキットを最初から買うのがコスパも良いと思います。

組み立て

それではRaspberry Pi 5の基板を眺めながら組み立てていきます。

こちらがRaspberry Pi 5の基板です。

IOコントローラーとしてRP1が追加されたので、Pi4と比べてレイアウトが大分変りましたね。
写真右側にUSBや有線LANのポートがありますが、配置がPi4と変わっているのでケースの流用はできません。

そしてPi5でついに追加された電源ボタン。
詳細は後述しますが、このボタンで電源のOFF/ONができるようになりました。

それではアクティブクーラーを取り付けていきます。
まずは3枚ある熱伝導シートを貼り付けていきますが、どこに貼り付けるかの指定が無かったので今回は発熱が大きそうな電源回路、SoC、Wi-Fi/BTモジュールに貼り付けました。

その後付属のピンを使ってアクティブクーラーを取り付けます。

ケースは3分割されているので、底面部分にRaspberry Pi 5を載せるとこんな感じになります。

2段目を取り付ける時に電源ボタンを押すためのパーツをつけ忘れないようにしましょう。

最後に上蓋を取り付けるとこんな感じになります。

ケースが分割されているため、カメラを使う場合などは2段目までの状態で使うのが良さそうです。

Raspberry Pi ImagerでOS書き込み

付属のmicroSDカードにはOSが書き込まれていないので、Raspberry Pi Imagerを使って書き込みを行います。

今回は64bit版のRaspberry Pi OSを書き込みました。
すぐにSSH接続できるようにOS書き込み時点でWi-Fiの設定(SSID/PASS指定)もしておきました。


SSH接続する時にはホスト名、ユーザー名、パスワードが必要になります。
パスワードは以前のラズパイではraspberryがデフォルト設定されていましたが、最近のラズパイはパスワードにraspberryを使用することは非推奨でSSH接続ができないなどの制限が出ますので、別のパスワードを設定するようにしましょう。

Raspberry Pi ImagerのおかげでOSの書き込み簡単になりましたね。
書込みには20分程度掛かりました。

SSH/VNCで接続

OSの書き込みが終わったmicro SDカードをRaspberry Pi 5に挿して、電源アダプターを接続すると自動的にOSが起動します。
この時HDMI経由でディスプレイ接続しておくと画面が出力されることが分かります。

今回はteratermを使い、いきなりSSH接続します。
Raspberry Pi Imagerで設定したホスト名を入力しOKを押します。

こちらもRaspberry Pi Imagerで設定したユーザー名とパスワードを入力し、OKをクリック。

無事にSSH接続できました。

お決まりのパッケージ更新をしておきます。

パッケージの更新は5~6分で終わりました。

続いてVNC接続を可能にするための設定していきます。

上記コマンドを実行すると以下の画面が表示されるので、上下キーで””6 Advanced Options”を選択してEnterキー押下。

続いて”3 Interface Options”を選択してEnter。

続いて”I3 VNC”を選択してEnter。

VNC Serverを有効化するかを聞かれるので、”Yes”を選択してEnter。

これでVNC Serverが有効化されたのでEnter。
その後の画面で”Finish”を選択してEnter押下でコンフィグ画面を抜けます。

VNC接続

Raspberry Pi 5にVNC接続するため続いてWindows PCにRealVNC Viewerをインストールします。

RealVNC Viewerを起動し、Raspberry Pi 5のホスト名を入力しEnter。

Raspberry Pi Imagerで設定したユーザー名とパスワードを入力しOKをクリック。

Raspberry Pi 5にVNC接続できました!

これでRaspberry Pi 5にキーボード、マウス、モニターを接続したのと同じようにグラフィカルな操作ができるようになります。
ターミナルを開いて操作したり、

ブラウザを開いたりできます。

やはり世代が進むごとに性能が上がっているので、VNCで操作したときのスムーズさも変わっていますね。
Raspberry Pi 5だとVNC経由での操作でもストレスなくサクサク操作できます。

まとめ

VesiriのRaspberry Pi 5 Starter Kitを使って、組み立てからVNC接続までやってみました。
VNC経由で動かした感覚はもうパソコンに近いですね。
Pi 4では遅延が気になる場面も多かったですが、Pi 5では特に感じることはありませんでした。

性能が上がっている分、電源の要求も上がっていますし、発熱も増えています。
実際今回の動作をするくらいならば、従来のUSB電源でも動くはずです。

ただ、せっかくのPi 5なので、その性能は活かしたいですよね。
それなりに重い処理をする場合は電源、アクティブクーラーは必ず必要になってくるので、最初からセットになっているキットを買ってしまうのが良いと思います。

性能アップを一番感じられるのはAIを使った処理を動かしたときでしょうかね。
自分はNVMeなSSDを載せてNASにしてみようかと思っています。

この記事を書いた人

けん
けん
熱しやすく冷めやすく、さらに完全に形から入るタイプ。
電気回路を勉強中のへっぽこ会社員。


好きなレトロゲーム

【FC】テニス、バルーンファイト、ドラゴンバスター、ボンバーマン
【SFC】スーパーマリオワールド、エキサイトステージ、ドラゴンクエストV、VI、ファイナルファンタジーVI
【GB】ラクロアンヒーローズ、モトクロスマニアクス、魔界塔士Sa・Ga

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