JLCPCBでマルチカラーシルク基板を発注してみた!【PR】

こんにちは、けんです。

すいラボではオリジナル基板を使ったアクセサリーを作っていますが、その基板のほとんどをJLCPCBさんで作ってもらっています。

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今回、ありがたいことにJLCPCBさんからコラボのご提案をいただいたので、UV印刷を利用したマルチカラーシルク基板を発注してみました。
こんな感じの基板ができます。

EasyEDAで設計する

JLCPCB公式のマルチカラーシルク基板設計方法のリンクは以下です。

JLCPCBでマルチカラーシルク基板を発注するためにはEasyEDAというCADを使用する必要があります。
EasyEDAはJLCPCBが提供しているCADでブラウザ上、もしくはローカルにインストールして利用できます。

Std EditionとPro Editionがありますが、Pro Editionを使いました。
どちらも無料で利用できます。

EasyEDAで1から設計ももちろんできるのですが、自分は普段KiCADを使用しているので基板の配線や面付けまではKiCADで行い、それをEasyEDAにインポートしてマルチカラーシルク印刷用のデータを追加する形を取りました。
これから始める場合は最初からEasyEDAで設計をするのでもまったく問題ないと思います。
要は慣れの問題です。

EasyEDAのメニューから簡単にKiCADデータのインポートができます。

KiCADデータのインポートが出来たら、Settings>PCB/Footprint>GeneralにあるUsing JLC Color silkscreen technologyにチェックが入ってることを確認しておきましょう。

余計な文字列が表示されて邪魔な場合は、右ペインにあるTop Assembly LayerとBottom Assembly LayerのEyeマークをクリックして非表示にできます。

KiCADデータインポート時の注意点

EasyEDAでKiCADデータを簡単にインポートすることはできるのですが、デザインルールは引き継がれない部分があるようで塗りつぶしパターンが切れてしまうようなことが起きます。

今回もGNDパターンの接続が切れてしまいました。

DRCくらいちゃんとやれよという話ではあるのですが、面付基板だと手間で…

今回の設計では塗りつぶし領域を選択した状態で右ペインのMinimum Optimized Widthに0.6mmと入力することで、再度パターンが繋がってくれました。

画像データの配置

ここからが今回のメイン目的のマルチカラーシルク用の画像配置方法です。
Place>Imageから使用する画像を選択します。

Place Original…にチェックを入れて、サイズはそのままで取り込みました。

そのままだと大きすぎるので、右ペインで数値入れたり、画像の四隅つまんでドラッグしてサイズ調整します。
Shiftキーを押しながら画像の角をドラッグすると縦横比そのままで拡大縮小ができます。
位置合わせも数値入力して微調整すると良いかと思います。

今回は4面付けなので、この作業を4回繰り返しました。

View>2D Previewを開き、右ペインのSilk Screen TechnologyをColorful Silk Screenにすると仕上がりイメージの確認ができます。

裏面にはロゴとQRコードを追加しました。

裏面の画像で分かるようにJLCPCBのマルチカラーシルク基板はレジスト色が白、表面処理が無電解金めっき(ENIG)となります。

いざ発注!

基本的には発注前にDRCは掛けましょう。
ただし今回の場合は面付基板なので(以下略
あとはGerberデータのチェックも。

EasyEDAの良いところはCADから発注ができるところです。
Order>Order PCBをクリック。
ここから色々聞かれます。

マルチカラーシルク基板用の製造ファイルを出力して良いか聞かれるのでYes!

マルチカラーシルク基板に関する情報のリンクが出ますがI Got It!!

未配線があるのでチェックするか聞かれますが、今回は面付けで発生している(はず)ので、覚悟を決めてNo!!

DRCやっとく?と聞かれますが、面付基板でどうせエラー出るだけなのでNo!!

発注データができたよ!とのことなので、親指を立てながらConfirm!!

するとJLCPCBのオーダー画面に飛びます。
ちゃんと先ほど生成した基板データも読み込まれています。
基板形状が正しく表示されていませんが、一旦無視します。

PCB Specificationsからレジスト色は白、表面処理はENIGを選択します。
ENIGは高級なので注文金額が上乗せされますが、一旦グッとこらえましょう。

レジスト色を白、表面処理をENIGとすることでAdvanced OptionsのSilkScreen TechnologyからEasy EDA multi-color silksreenが選択できるようになります。
Easy EDA multi-color silksreenを選択すると注文金額が一気に半分くらいに下がります!太っ腹!!

画面を上にスクロールしてみると基板データも正しく表示されるようになっています。
いい感じですね!

今回は4面付け基板にしましたが、これにマルチカラーシルク印刷付けて$12.81でした。
送料も一番安いOCS NEPにすると$5.68。
1ドル150円換算で2773.5円。
めちゃくちゃ安い!!

あとはいつも通り支払いをしましょう。

マルチカラーシルク基板到着!

今回は8/29の22時ごろに発注しましたが、9/2の10時には配送業者のピックアップ待ちになっていたので、メチャメチャ製造早いです。
そして数日後到着した基板がこちら。

かなり鮮やかにマルチカラーシルク印刷されています!
少しアップにしてみると(インクジェットによる?)ざらつき感はありますが、めちゃめちゃクオリティ高いと思います!


裏面のQRコードももちろん読み取れましたし、何より金めっき基板は高級感がありますね。

実は以前、JLCPCBとは別のメーカーでマルチカラー基板を作ったことがありますが、こちらの基板は解像度が低く、さらに色も鮮やかさに欠ける感じでした。

並べてみると一目瞭然。色合いが全く違いますね。

さらに少し寄ってみると他メーカー製はパターンやビア上に印刷が乗ったり乗らなかったりしています。
JLCPCB製基板ではそのようなことはありませんでした。

他メーカーでも複数枚作ったのですが、パターン上の印刷が乗ってない箇所がマチマチだったのでサポートに確認した所、「パターンの厚み分、他の基板と擦れやすくなるのでインクが剥げやすくなる」といわれたのですが、イマイチ腑に落ちないですよね。
到着した基板を爪でこすっても塗装が剥げることは無かったですし…

と、ちょっと脱線しましたが、JLCPCBのマルチカラーシルク基板は基板全面にキレイに印刷できるので、とてもおススメだと思います。

部品実装してみる

今回はお試し基板なので手半田で部品実装しました。
ベースが白レジストなので、フラックスは目立ちます。

自分はフラックス洗浄にはエタコール7を使用しています。


洗浄力は強いですが、IPAのような刺激臭も無いので使いやすいです。

エタコール7、歯ブラシ、キムワイプを使ってフラックスをキレイさっぱり除去しました。


マルチカラーシルク部分もエタコール7を含ませたキムワイプで拭いてみましたが、フラックスを除去する程度にゴシゴシ擦る程度ではびくともしませんでした。

そして基板実装完了!

と思いきや、LEDの極性を間違えていたので400度に設定したヒートガンで加熱してLEDの向きを直しました。

マルチカラーシルクはリフローに耐えられるのは知っていましたが、400度のホットエアーではさすがに焦げたり溶けたりしてしまうかと思いましたが、特に変化はないように見えます。
これはすごい!

で、この基板動かすとこんな感じになります。

まとめ

JLPCBのマルチカラーシルク基板を作ってみました!
見た目の鮮やかさだけではなく、耐アルコール性、耐熱性にも優れていますし、何よりお安く作れるので、これを利用したグッズを作るのめちゃめちゃ良いと思います!!

といいつつ、実はすでにJLPCBのマルチカラーシルクを使ったアイテムを3月に行った渋谷モディでのポップアップで出していたのでした。

こういったイラストと組み合わせるのにもマルチカラーシルクは向いてますね!

ちなみに9/25(木)-10/1(水)で再度渋谷モディにてポップアップ開催します!
JLCPCBのマルチカラーシルク基板を使ったひらめきさすねこチャームも若干数販売しますのでお楽しみに!

↓↓最後にもう一度!↓↓

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この記事を書いた人

けん
けん
熱しやすく冷めやすく、さらに完全に形から入るタイプ。
電気回路を勉強中のへっぽこ会社員。


好きなレトロゲーム

【FC】テニス、バルーンファイト、ドラゴンバスター、ボンバーマン
【SFC】スーパーマリオワールド、エキサイトステージ、ドラゴンクエストV、VI、ファイナルファンタジーVI
【GB】ラクロアンヒーローズ、モトクロスマニアクス、魔界塔士Sa・Ga

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