Dell New XPS13(9370) レビュー!【デル アンバサダー】

事の発端は1月末ごろ、新しくノートPCを購入するにあたって色々調べ始めた時のこと。
その頃はDellのXPS13に心を惹かれていたこともあって、デルアンバサダープログラムでXPS13のモニター募集を行っているのを知って、速攻で申し込みました。
しかし物欲を抑えることができず、数日後にはInspiron(5480)をポチっていたのでした・・・

その後、XPS13の体験モニターにも当選したことで、Inspironの到着から中4日でもう一台PCが届く事態になりました。

と言う訳で、以下は約1か月間使用したXPS13についてのレビュー記事です。

製品紹介

届いたのはNew XPS13(9370)のプラチナハイエンド・4Kタッチパネルという最上位機種です。
詳細は以下のリンクを見ていただきたいのですが、とにかくモリモリです。
New XPS 13 | XPS – Dell Japan

こちらは2018年発売のモデルになります。
XPS13は今年の1月に新しいモデルがでているのですが、今回の貸出製品として「New XPS13」と記載があったので、そちらが届くものだと勘違いしていました。
他社商品でもこういった表記ありますが、同じ名前で発売するのはやめて欲しいですね。
具体的にどのモデルのことを指しているのかとか、どれが最新機種なのかとかが分からなくなるんですよね。

外観

まず外観ですが、箱から出した時点で13.3インチノートPCとしては明らかに小さいことが分かりました。
同じ画面サイズのdynabookと重ねても、仕様上は幅は1.4cm、奥行きに至っては3cmも小さいです。
さすが世界最小13.3インチノートPCです。

外装はアルミでできているため、冷え冷えです。
ちょうど届いた日は雪が降っていたので、恐ろしく冷たくなっていました。


外装がアルミの分、ずっしりと重たいです。

そしてこの機種の売りの一つである狭ベゼル。
Inspironも細いと思いましたが、XPSは更に輪をかけて細いです。

Inspironで個人的に一番のマイナスポイントだったタッチパッドですが、残念ながらXPS13も一体型タッチパッドのため同じ問題が起こってしまいました。
僕が次にパソコンを買うことがあれば、二度と一体型タッチパッドは選ばないというくらいに嫌いです。
もしくはドライバ側でタッチパッド領域を変更できるといいんですけどね・・・

画面

Inspironは画面への映り込みが少ないノングレア液晶でしたが、XPSは表面がピカピカしたグレア液晶です。
加えて今回の貸与製品が4Kモデルということで、画面は相当にきれいです。
Youtubeで4K動画も見てみましたが、それはそれはきれいでした。

左がInspiron、右がXPS13で、どちらも輝度はMaxの状態です。
XPS13のほうが明るく、さらに色が鮮やかです。
並べてみるとInspironは何だか表示が黄色っぽく見えます。
写真やグラフィックを扱うような人はXPSの方が良さそうですね。

ただ13.3インチ液晶で4K対応はちょっと無理がある気がします。
4KはフルHDの画面4枚分の解像度なわけですが、画面サイズが同じ場合は表示が1/4になってしまうわけです。
それだと使いにくいのでWindows側で表示スケールを300%にすることで、アイコンなどは普通の大きさで見えるようになります。

しかし何でもかんでも300%表示してくれるわけではないようで、ソフトによってはウィンドウや文字などの表示がおかしくなります。

これはKiCadのAutoRouter起動時に表示されるウィンドウですが、通常ウィンドウの右上に表示される―(最小化)、□(最大化)、×(閉じる)のそれぞれの配置がめちゃくちゃです。
さらに表示スケール設定も反映されないようで、XPS13で見るとウィンドウがめちゃめちゃ小さかったです。
大画面であれば4Kは有効だと思いますが、小さい画面で4K液晶を選ぶ際はこういう弊害も知っておいたほうが良いですね。

インターフェイス

XPSはUSBポートが3つありますが、すべてType-C形状ですので、Type-A形状の危機を接続するには変換ケーブルが必要です。
変換ケーブルは標準で1つ付属しているようですが、やはりノートPCで使うにはそういった余計なものは付けたくないですね。
外部ディスプレイ出力もType-C経由になるので、HDMI等への変換ケーブルもしくはType-Cで入力できるモニターが必要になります。
ただ、今後USB Type-C形状が一般的になればそのような懸念もなくなると思いますが、時期的にまだ早いかなという感じがします。

しかし3つのうち2つがThunderbolt3に対応しているのは魅力的です。
また、PCの充電もType-Cポートを使うのですが、左右どちらのポートでも充電することができます。
これは実際使っていて非常に便利でした。
ノートPCは持ち運んで使うことも多いと思いますが、場所によっては電源が右にあったり左にあったりまちまちですからね。
Type-C形状なので挿す向きも気にしなくて良いのは一つストレスの原因が減ります。

無線はWi-FiとBluetoothがありますが、Bluetoothのバージョンが4.2だったのはちょっと意外でした。

そうそう忘れちゃいけないのがカメラと指紋センサーです。
どちらもWindows Helloに対応しており、登録した顔や指紋でWindowsのログインができるようになっています。
特にカメラによる顔認証は便利です。
何も触らなくても一瞬でロック解除してくれるのは本当に魅力的でした。
InspironもカメラがありますがWindows Helloには対応していないので、対応している外付けカメラを買いたくなったくらいですw

どの程度まで顔認証できるのか簡単に試してみた結果は以下の通りです。
・マスク装着 NG
・違うメガネ NG
・軽い変顔 OK
・ヘビーな変顔 NG
マスクやメガネの影響は仕方ないかと思いますし、変顔はしなければいい話ですw

ベンチマーク

最後にInspironと比較するために、KiCadのAutoRouterを使った結果を載せたいと思います。
Arduino Pro Mini基板を使った自動配線で比較します。
※音が出ます

Inspironは約57秒で配線完了し、XPSは約52秒で配線が完了したので、およそ9%処理時間が短縮されました。
しかし時間以上に差が出たのはCPU使用率です。
どちらもブラウザで動くデスクトップキャプチャ―ソフトを使って画面録画したのですが、Inspironは録画開始と同時にCPU使用率が上昇してターボ・ブーストが機能していましたが、XPS13は録画しただけではベース周波数の1.80GHz以内で動いていました。

さらにKiCadのAuto Routerを実行してもCPU使用率は60%程度、動作周波数も2.3GHz前後までしか上昇せず、ターボ・ブースト時の最大周波数4.0GHzに対してかなり余裕を持った動作となっていました。
なんだか「変身をあと2回も残している」かのような、余裕を見せてくれています。

おかげでCPU温度もMaxで60℃程度までで抑えられていました。
XPSの動作周波数が100%まで上がらなかった理由は不明です。
(貸与機なので、BIOSいじるまではやっていません)

Inspironは同じ処理を行ったらCPU温度が90℃を超えて、サーマルスロットリングが発生してしまっていたので、XPS13の方が熱処理はかなり優秀なようです。
長時間高負荷をかけるような作業をする場合には確実にXPS13の方がいいですね!

まとめ

と言う訳で、購入したInspironとデル アンバサダープログラムで貸与されたXPS13を比較してみました。
不満もいろいろ書いてしまいましたが、実際に手にしてみないと分からないことが多いので、少しでも参考になる方がいればうれしい限りです。
やはり自分に合ったPCを探すのは難しいですが、今回の2機種に関してはこんな感じで分かれるかなと。

◆XPS13
 ・とにかく小さいPCが欲しい人
 ・高負荷の作業をすることが多い人(画像編集、動画編集など)
 ・きれいな画面のPCが欲しい人
 ・Thunderbolt端子が欲しい人
 ・顔認証、指紋認証を使いたい人
 
◆Inspiron
 ・Officeが使える安価なPCが欲しい人
 ・メモリやSSDを交換/増設できるノートPCが欲しい人
 ・画面が大きく携帯性の良いPCが欲しい人
 ・コスパ重視の人

個人的にはメモリやSSDの交換/増設したかったので、Inspironを選びました。
(XPS13はメモリの交換/増設ができない)
みなさんも自分が満足できるPCに巡り合えると良いですね!

この記事を書いた人

けん
けん
熱しやすく冷めやすく、さらに完全に形から入るタイプ。
電気回路を勉強中のへっぽこ会社員。


好きなレトロゲーム

【FC】テニス、バルーンファイト、ドラゴンバスター、ボンバーマン
【SFC】スーパーマリオワールド、エキサイトステージ、ドラゴンクエストV、VI、ファイナルファンタジーVI
【GB】ラクロアンヒーローズ、モトクロスマニアクス、魔界塔士Sa・Ga

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